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アイテム詳細
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
現代思想が死ぬはずもありません
(2008-07-03)
すっごくおすすめ、というわけでもないですけど、端的にものを考えたい人にとっては読むに足るものだと思います。少し偉そうですが。いま、こういった類の本が上梓されるとき、作り手側が他の本以上に意識するのが、「読者の位置づけ」ではないかと思います。中で引用される書籍や学者を全部カバーする読者などまずいないだろうし、もしいるとすればきっと同人でしょう。同人の手からマーケットを通し「一般読者」の手にどのようにして届けるか。執筆者はともかく、編集者(東・北田両氏+NHK出版の黒子編集者)はとてもよく考えたのではないかと思います。80年代風にいいかえれば「実存」とどう折り合いつけるか、というやつです。
現代思想を語るのだから「現代」の日常問題に繋がっているのは当然のことですし、これはそういう本です。その補助線が見えない、または実感できないというのは、やはり力不足と認識するほうが妥当でしょう。『批評空間』が忘却され、「ニューアカ」など残滓すら消滅してしまった2008年。難解な哲学用語を使って読者を煙に巻こうとしている知識人などほぼ絶滅種です。少なくともこの本の中には見受けられません。今、何が起こっていて、明日がどういう日であるのか。読後にそんなことがピコーンと分かるわけもありませんが、少なくとも認識と対策の糸口にはなるのではないでしょうか。(切実にものを考えている人にとっては)というカッコはやはり付きますけどね。
【追記】
日本放送出版協会の筆頭株主は日本放送協会ですが、この会社に我々の税金や視聴料金がドカドカとつぎ込まれているわけではありませんYO。
思想業界のサークル発表会
(2008-06-28)
まあよくぞいろいろとお勉強しましたね。お利口さんでした。偏差値が高いと、こんなふうにあなた方が好きなアニメとか、サブカルを素材にそれらしくまとめることができるものなのね。お母さん感心したわ。100点満点をあげましょうね。でも最近は、怖い人もいるから気をつけて遊ぶのよ。ハイおこづかい。買い食いはしてはダメよ。・・・・・
公共放送を母体とする版元は、こういうお坊ちゃんたちの高偏差値思想ごっこに公共料金を使っていいのだろうか? 公共料金を使っているのかどうかは、評者は知らないが、長年払っている者としては、そういう訝しい気持ちにもなるものだ。
中身は小器用にそれらしく現代思想をまとめてみましたという、お手軽軽薄なノリだ。本当に世の中を考えたい、それも思想の問題として考えたいと思うのなら、キッチリとした本はほかに幾らでもある。思想を使った芸能人になりたい人には必読かもしれない。
あぶりだし
(2008-06-28)
東浩紀の立場が、今まで持っていた印象よりもずっとまともだということに気づかされたというのが最大の発見。
最初の討論会らしきもののを眺めれば、ものを考えようとしている人と考えていない人の差がはっきりするとか、一見、左翼か中道左派な顔をしていても、ふたを開けたらアタマの中身は保守・反動という曲者が複数いるとか、そういうことがいろいろわかる。
公募論文が刺激的
(2008-06-16)
『存在論的、郵便的』で一世を風靡した
東浩紀東京工業大学世界文明センター特任教授と
北田暁大東京大学大学院情報学環准教授が
編集委員をつとめる現代思想誌創刊号。
執筆者が1967-1981生まれと若く、
閉塞化した「思想」をめぐる状況を打破しようとしている。
特に巻末に収録された1983年生まれの若き美術家、
黒瀬陽平氏の公募論文『キャラクターが、見ている。
―アニメ表現論序説』は刺激的で興味深かった。
おすすめ度:
現代思想が死ぬはずもありません
すっごくおすすめ、というわけでもないですけど、端的にものを考えたい人にとっては読むに足るものだと思います。少し偉そうですが。いま、こういった類の本が上梓されるとき、作り手側が他の本以上に意識するのが、「読者の位置づけ」ではないかと思います。中で引用される書籍や学者を全部カバーする読者などまずいないだろうし、もしいるとすればきっと同人でしょう。同人の手からマーケットを通し「一般読者」の手にどのようにして届けるか。執筆者はともかく、編集者(東・北田両氏+NHK出版の黒子編集者)はとてもよく考えたのではないかと思います。80年代風にいいかえれば「実存」とどう折り合いつけるか、というやつです。
現代思想を語るのだから「現代」の日常問題に繋がっているのは当然のことですし、これはそういう本です。その補助線が見えない、または実感できないというのは、やはり力不足と認識するほうが妥当でしょう。『批評空間』が忘却され、「ニューアカ」など残滓すら消滅してしまった2008年。難解な哲学用語を使って読者を煙に巻こうとしている知識人などほぼ絶滅種です。少なくともこの本の中には見受けられません。今、何が起こっていて、明日がどういう日であるのか。読後にそんなことがピコーンと分かるわけもありませんが、少なくとも認識と対策の糸口にはなるのではないでしょうか。(切実にものを考えている人にとっては)というカッコはやはり付きますけどね。
【追記】
日本放送出版協会の筆頭株主は日本放送協会ですが、この会社に我々の税金や視聴料金がドカドカとつぎ込まれているわけではありませんYO。
思想業界のサークル発表会
まあよくぞいろいろとお勉強しましたね。お利口さんでした。偏差値が高いと、こんなふうにあなた方が好きなアニメとか、サブカルを素材にそれらしくまとめることができるものなのね。お母さん感心したわ。100点満点をあげましょうね。でも最近は、怖い人もいるから気をつけて遊ぶのよ。ハイおこづかい。買い食いはしてはダメよ。・・・・・
公共放送を母体とする版元は、こういうお坊ちゃんたちの高偏差値思想ごっこに公共料金を使っていいのだろうか? 公共料金を使っているのかどうかは、評者は知らないが、長年払っている者としては、そういう訝しい気持ちにもなるものだ。
中身は小器用にそれらしく現代思想をまとめてみましたという、お手軽軽薄なノリだ。本当に世の中を考えたい、それも思想の問題として考えたいと思うのなら、キッチリとした本はほかに幾らでもある。思想を使った芸能人になりたい人には必読かもしれない。
あぶりだし
東浩紀の立場が、今まで持っていた印象よりもずっとまともだということに気づかされたというのが最大の発見。
最初の討論会らしきもののを眺めれば、ものを考えようとしている人と考えていない人の差がはっきりするとか、一見、左翼か中道左派な顔をしていても、ふたを開けたらアタマの中身は保守・反動という曲者が複数いるとか、そういうことがいろいろわかる。
公募論文が刺激的
『存在論的、郵便的』で一世を風靡した
東浩紀東京工業大学世界文明センター特任教授と
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執筆者が1967-1981生まれと若く、
閉塞化した「思想」をめぐる状況を打破しようとしている。
特に巻末に収録された1983年生まれの若き美術家、
黒瀬陽平氏の公募論文『キャラクターが、見ている。
―アニメ表現論序説』は刺激的で興味深かった。
